暑い日がこうも続くとエアコンルームの快適さに身を委ね、体を動かして汗を流すことが億劫になりがちだ。そんな日にはArrabiata(アラビアータ)がピッタリだ。唐辛子の刺激で食欲を増進し、汗を促して暑さを一瞬忘れさせる、そんなパスタを作る。
イタリア語で「怒った」という意味のこの料理は、怒っているように顔を赤くして食べていることからその名前が付けられたそうだ。それにしても亜熱帯や熱帯地方に住む人々は暑い日々に、「辛さ」がもつ効能をうまく利用している。このパスタを食べた後にも、胃の辺りから湧き起こるゾクゾクとした感覚が、オーガズムを引き起こす。というとこれは無論言い過ぎであるが、しかしこの感覚こそが一種の中毒性のようなものに変え、またしばらく経つと無意識にこのパスタのことを考えているのである。
_____材料(2人分)______
トマトペースト(トマトでも◎)・・ 適量
玉ねぎ・・・・・ ・・・・1玉(大)
パセリ・・・・ ・・・・・適量
パスタ(ペンネ)・・・200g
にんにく・・・・・・・・・・3かけ
唐辛子(鷹の爪でも可)・・・1本
塩、胡椒・・・ ・・・・・適量
オリーブオイル・・・・・ 適量
チーズ・・・・・・・・・少量

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まずは底の深い鍋に水をはり塩を全体の1%入れて火にかけ、スライスしたガーリックと唐辛子(辛さを抑えたければ中の種を除いて切る)をフライパンに入れ、オリーブオイルを回しゆっくりと弱火で香りを出すことから始める。その間に玉ねぎを細かくみじん切りにする。しばらくするとキッチンにガーリックとうっすら鼻を刺激する香りが漂い始める。しっかりと弱火で炒め、オイルにガーリックと唐辛子のエキスを含ませたら、唐辛子を除く。(辛さが好きならばそのまま残す。日によって、食べる相手によって、辛さに変化をつける)


沸騰した鍋にペンネを入れる。ソースがペンネの中に入りよく絡むし、なにより(ペンネ・アラビアータ)という呼び名である。玉ねぎを加えて強めの火加減で炒める。塩、胡椒を加えて玉ねぎが飴色になるまで焦がさないようフライパンの底に意識をやる。飴色に変わると、トマトペーストを大きなスプーン3杯分程加える。(トマトをザク切りにして使っても良い。約大玉3個。その時はあまり煮込みすぎず、フレッシュ感を残す。トマトペーストを使うとよりこってりとした味わいになる。)茹で汁をお玉1、2杯分加え味見をして塩胡椒で調節する。あとはパスタを表示時間1分前になるまで中火にかける。その間にパセリを荒く刻む。
ぶくぶくとパスタが茹で上がると、ソースもいい具合になってくる。茹で汁を少し残して湯を流しフライパンの中のソースに落とす。茹で汁を加えオリーブオイルを一周させ、中火でソースと絡めながら混ぜる。ある程度混ざると刻んだパセリをたっぷりと加えてさらに絡ませる。(チーズは好みで)しっかりとパスタにソースが絡まったら火を止める。


フライパンを振ったり、しっかりとかき混ぜたら、ペンネの中にまでたっぷりとソースを絡ませることができたら、かなり美味しいパスタとなる。飴色になるまで炒めた玉ねぎや、深い味わいのトマトペーストに、フレッシュなパセリがマッチし、そして後から追いかけてくる「旨みの辛さ」が舌を捕らえ汗を流し、刺激で分泌された胃と、辛さが捕らえた舌にビールで癒す。気づけば束の間の暑さを忘れさせ、すっかりとリフレッシュした気分で午後または翌日を迎える。
